おや、誰か来たようだ……
004 七度来る
インターフォンが鳴った。 扉を開けると、ワンピース姿の清楚な女の子が、石鹸の箱を持って立っていた。 「コンニチハー。引っ越してきました」 女の子は石鹸を置いて帰っていった。 いいぞ。あんな可愛い子がご近所さんだとは。 そう思って喜んでいると、またインターフォンが鳴った。 扉を開けると、さっきの女の子が石鹸を持って立っている。 「コンニチハー」 石鹸を置いて帰っていった。 おかしいぞ。 またインターフォンが鳴った。 「コンニチハー」 女の子は七度来た。 七つ子か、それとも何かまずいことが起きているかだ。 ――完――
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