The Heart of the Tree
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新人作家 ステキユーザー
ファンタジー 全19話 完結済み 第2回ステキブンゲイ大賞応募作
 主人公の庄屋卓実は、テニスに夢中な普通の高校生だが、他人には言えない秘密の能力があった。それはテレパシーにより木の精霊と会話ができるという能力で、卓実の先祖が天狗の命を助けたお礼として授かり、その子孫に受け継がれている能力だ。  木の精霊は自分に近付いた全ての人間の感情を読み取ることができ、また、自身の生命力(パワー)を分け与えることにより、人間の運気を向上させ、気力、体力を充実させる能力を持っている。卓実の先祖は木の精霊と会話をすることにより、多くのパワーとアドバイスを貰って繁栄してきた。卓実自身も木の精霊のサポートのお陰で素敵な彼女ができて、充実した高校生活を送っている。  卓実が毎日のように出会う精霊が宿る樹木は3本ある。榎の老木である「榎さん」と楠の大木である「大楠さん」とは、毎日のようにメッセージを交わすが、自宅の近所に生えている松の老木の「江戸松さん」は人間嫌いらしく、メッセージを送っても返事をくれたことが一度も無い。  ある日、卓実の妹の楓が自動車にひき逃げされて重体となる事件が起こった。警察の捜査が行き詰まる中、卓実の懇願によって江戸松さんが教えてくれた情報により犯人は逮捕される。喜んだ卓実だったが、直後に楓が昏睡状態に陥り、緊急手術が行われるとの連絡が入った。  木の精霊は自らの寿命と引き換えであれば神通力が使え、人命を助けることもできるとの言い伝えを思い出した卓実は、榎さんと大楠さんに楓の状況を伝えたが、期待する返事は貰えず、江戸松さんからは何の反応も無かった。卓実は手術室の前で、ただ祈ることしかできなかった。  翌日の早朝、医者は卓実達家族に手術の成功を告げる。手術の様子を聞いた卓実は、江戸松さんが楓を救ったに違いないと直感し、自転車を飛ばして江戸松さんに会いに行く。そこで卓実は江戸松さんと先祖の間に起きた悲しい事件と江戸松さんの本心を知ることになる。 ※公開後にエピソードを変更することがありますが、言葉の表現等を修正するのみであり、物語が変わるような変更はいたしません。

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