蛙(カワズ)
ファンタジー 全1話 完結済み 第1回ステキブンゲイ大賞応募作
400字詰原稿用紙換算枚数10ページ程度 結構短いので、作業の合間なんかにも読みやすいと思いますので、楽しんでいただければ嬉しいです。 うちの近所には、蛙が沢山います。 冬や秋などの涼しくなってきた季節や、冬眠期はそうでもないのですが、春、夏となると、交尾相手を探す蛙、産卵する為に水辺に向かう蛙、冬眠から見ざめた蛙で、近くの公園や、その周辺の道は、そこいら辺中に蛙座っています。特に、夜などは気を付けないと自転車で引いてしまいそうで、ご近所さんは、皆さん冷や冷やしています。 さらに、公園の中は、よく整備され蛇などもおらず、天敵のいない状態で冬眠を繰り返した蛙たちは、体が大きくなりすぎ、軽やかに跳ねる事もできず、道の真ん中でじっとしているか、のっそろのっそり歩きます。夜道だと蛙なのか、落ち葉なのか、落ちている軍手なのか…。何がなんだか分かりません。 ただ、前述したように、それぞれの蛙は異常に巨大に育っており、何処かの沼の「主」クラスが集まったといってもいいようなレベルです。 私も、特に蛙が好きというわけではないのですが、あまりにも立派なのを見つけると、ついつい彼等のゆっくりとしな動きや、つぶらな眼差しに見入ってしまいます。すると、生きる者の力というのか、長年生き抜いた生物というものは、どんな生物にしろ、ある種の威厳のような物を放っているような気がするんですよね。 そうなると、やっぱり、「蛙の皆さん方は、私達をどんな風に見ているのかな?」なんて気になっちゃうじゃないですか。 …ってな感じで書いた作品です。

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