ファンタジーの作品

左団扇奇譚
ここは黒い太陽が輝く世界。昼は薄暗く、夜は尚暗い。 そんな魑魅魍魎と隣り合わせの世界で、妖怪退治『左団扇(ひだりうちわ)』を経営する二人組。 洋装の陰陽師である亜緒(あお)と、「妖殺し」の異名を持つ妖刀使いの蘭丸(らんまる)。 しかし、いつも『左団扇』には閑古鳥が鳴くばかり。 そんな店の扉を久しぶりに叩いた客、藤野宮 宗一郎は「殺したはずの彼女に命を狙われている」という。 奇妙な依頼人の命と自分たちの生活費のために、二人の妖退治屋が軽い腰を上げる。 彼らを取り巻く個性溢れるキャラクター達が織りなす和風怪異ファンタジー。 『左団扇奇譚』のジャンルはファンタジーとなっておりますが、異世界というわけではありません。 この現実世界の裏側にある平行世界(パラレルワールド)に近く、すぐ隣にある似た世界という感覚です。 なので日本史に名を残す文豪の名前が出てきたりもします。 舞台設定は大正時代を意識しておりますが、あまり拘ってはおりません。 そういう認識で物語に接していただけると面白さも倍増するかと思いますが、基本読む人の自由で何の問題も無いです(笑) 和風テイストの妖怪退治物語を楽しんで頂ければ幸いです。 本作は歴史モノではなく和風ファンタジーなので、多少歴史に合致しなくても歴史警察の方々の出動は控えてくださいw
天国の歩き方 ~ちゃんとやればちゃんとなる~
天国がどこにあって、どんなところかなんて、本当は死ぬまでわからないと思うけど、実は、昔から地球の隣に浮かんでいる地球そっくりの天体なんだ。 どうか、生きているうちにご一読ください。 天国に行って困らないように‥‥‥。 天国がどこにあって、どんなところかなんて、本当は死ぬまでわからないと思うけど、実は、昔から地球の隣に浮かんでいる地球そっくりの天体なんだ。 天国は地球と逆方向に、同じスピードで自転しているから、一日は二十四時間で流れるけど時間が戻るんだ。つまり天国に来ると一日毎に若くなっていくんだよ。最後は羽の生えた天使になって現世に転生していくんだ。 天国に来ると「ヒストリー」という、自分の死んだ日から生まれた日までの出来事が一頁毎に書かれた日記帳を渡されて、それを一日一頁づつ読みながら魂を浄化していくのが、天国での一般的な過ごし方なんだ。これを「修行コース」って言うんだけど、このほかに「公務員コース」と言って、天国で永久に公務に就くコースもあるんだよ。それから、呪文をマスターすると、天国と現世を行き来することもできるんだ。 この物語は現世で自殺した吉田と、電車事故で死んじゃった上司の郷原、元江戸時代の首切り一族の吉豊、天国の指導教官の丸ちゃんを中心に、天国での修業を通して、時には現世を行き来し、助け合いながら現世に転生していく物語。
The Heart of the Tree
 主人公の庄屋卓実は、テニスに夢中な普通の高校生だが、他人には言えない秘密の能力があった。それはテレパシーにより木の精霊と会話ができるという能力で、卓実の先祖が天狗の命を助けたお礼として授かり、その子孫に受け継がれている能力だ。  木の精霊は自分に近付いた全ての人間の感情を読み取ることができ、また、自身の生命力(パワー)を分け与えることにより、人間の運気を向上させ、気力、体力を充実させる能力を持っている。卓実の先祖は木の精霊と会話をすることにより、多くのパワーとアドバイスを貰って繁栄してきた。卓実自身も木の精霊のサポートのお陰で素敵な彼女ができて、充実した高校生活を送っている。  卓実が毎日のように出会う精霊が宿る樹木は3本ある。榎の老木である「榎さん」と楠の大木である「大楠さん」とは、毎日のようにメッセージを交わすが、自宅の近所に生えている松の老木の「江戸松さん」は人間嫌いらしく、メッセージを送っても返事をくれたことが一度も無い。  ある日、卓実の妹の楓が自動車にひき逃げされて重体となる事件が起こった。警察の捜査が行き詰まる中、卓実の懇願によって江戸松さんが教えてくれた情報により犯人は逮捕される。喜んだ卓実だったが、直後に楓が昏睡状態に陥り、緊急手術が行われるとの連絡が入った。  木の精霊は自らの寿命と引き換えであれば神通力が使え、人命を助けることもできるとの言い伝えを思い出した卓実は、榎さんと大楠さんに楓の状況を伝えたが、期待する返事は貰えず、江戸松さんからは何の反応も無かった。卓実は手術室の前で、ただ祈ることしかできなかった。  翌日の早朝、医者は卓実達家族に手術の成功を告げる。手術の様子を聞いた卓実は、江戸松さんが楓を救ったに違いないと直感し、自転車を飛ばして江戸松さんに会いに行く。そこで卓実は江戸松さんと先祖の間に起きた悲しい事件と江戸松さんの本心を知ることになる。 ※公開後にエピソードを変更することがありますが、言葉の表現等を修正するのみであり、物語が変わるような変更はいたしません。
薬師のニケと精霊の王
【頑張る女の子の成長の物語】 精霊の病気を診断する薬師(くすし)の見習い少女ニケは、身長が小さいのと魔力が無いことが悩み。 薬所(やくしょ)に住む子どもたちには、魔力が無いことで馬鹿にされ、一番古株にもかかわらず、どんどんと成績を追い抜かれていってしまう。 しかし、ニケには秘密があった。それは、薬師に必要な魔力を持たないのに、ニケには精霊を見て、話す謎の力があったのだ。 そんなニケがある日、友達の精霊と話していると、そこに現れたのはニケと同じく精霊の姿を見たり話したりできる見たこともない旅の青年。 青年は、伝説の生き物である、竜を探す旅をしていた。 そんなある日、薬所の年長者が見つけた謎の手紙によって、師匠の遺言の元にニケは村をでて、世界へと旅に出ることに。何の力も持たなかった少女が、自分の力に気づき、そしてその力をどう使うかに悩んでいく一方で、ニケの力に気づいた周りが、彼女を利用しようと動き始めて行く。 ニケは憧れの竜を見つけて、立派な薬師になることができるのか。自分に持て余す力を持った時、人はどういう選択をしていくのか 芯の強い少女の、精霊と成長をつづった物語