ファンタジーの作品

英雄の末裔 ヴァイスハイト帝国篇
左団扇奇譚
ここは黒い太陽が輝く世界。昼は薄暗く、夜は尚暗い。 そんな魑魅魍魎と隣り合わせの世界で、妖怪退治『左団扇(ひだりうちわ)』を経営する二人組。 洋装の陰陽師である亜緒(あお)と、「妖殺し」の異名を持つ妖刀使いの蘭丸(らんまる)。 しかし、いつも『左団扇』には閑古鳥が鳴くばかり。 そんな店の扉を久しぶりに叩いた客、藤野宮 宗一郎は「殺したはずの彼女に命を狙われている」という。 奇妙な依頼人の命と自分たちの生活費のために、二人の妖退治屋が軽い腰を上げる。 彼らを取り巻く個性溢れる妖怪退治屋達が織りなす和風怪異ファンタジー。 某エブリスタの「次に読みたいファンタジーコンテスト」で準大賞に選ばれた作品です。 『左団扇奇譚』のジャンルはファンタジーとなっておりますが、異世界というわけではありません。 この現実世界の裏側にある平行世界(パラレルワールド)に近く、すぐ隣にある似た世界という感覚です。 なので日本史に名を残す文豪の名前が出てきたりもします。 舞台設定は大正時代を意識しておりますが、あまり拘ってはおりません。 そういう認識で物語に接していただけると面白さも倍増するかと思いますが、基本読む人の自由で何の問題も無いです(笑) 和風テイストの妖怪退治物語を楽しんで頂ければ幸いです。 本作は歴史モノではなく和風ファンタジーなので、多少歴史に合致しなくても歴史警察の方々の出動は控えてくださいw
夜更けの珈琲は未完書房で
人には視えない〈モヤ〉が見える大学生と謎の本屋に現れる幽霊。短編、中編、長編とシリーズで書いた小説をまとめて連載していきます。 【短編】朝靄が晴れるころ 満月の深夜にだけ開く、行こうと思ってもたどり着けない謎の本屋「ミカショボウ」。ミカはそこで子どもの幽霊と出会った。 【短編】夜の間に間に 人には視えないモヤが見えるミカ。彼は大学で知り合ったルイの目にモヤがかかっているのを見つける。本屋の幽霊「無垢」は、ミカにルイを連れてくるよう言った。 【幕間】未完/平成24年4月15日 【幕間】追憶/11年前 【短編】朝の訪れ ミカと腐れ縁の播磨。二人の間には中学時代の忘れられない過去があった。大学で猫が殺されているのを見たミカの脳裏に、その過去がフラッシュバックする。 【幕間】未完/平成24年8月7日 【短編】番外編/柿安衣文の書きやすい文 未完書房の店主、柿安衣文。彼女が祖母から店を引き継いだ理由。 【中編】聖なる夜 播磨の恋人恩田さんはミカが淡い恋心を抱いた相手。ルイに惹かれているミカだが、播磨たちの痴話喧嘩に巻き込まれ、さらにバイト先の社員から持ちかけられた奇妙な相談が重なり、なんだか大変なクリスマス。猫耳天使誕生? 【長編】夜更けの珈琲は未完書房で2 ミカには他の人に視えない〈モヤ〉が視える。黒いモヤが視えると悪いことが、白いモヤが視えると良いことがある。そんな彼は夜中に開く不思議な本屋『未完書房』の幽霊である無垢の姿も視ることができる。 二人の前に現れたのはオーラが視えるという金髪童顔の早瀬、そして彼のオーラカウンセリングを受けているという原だった。 オカルト好きの早瀬と原につきあわされて白洲公園へと向かったミカだったが、そこで原の娘であるクルミが行方不明になる。 その事件を機に白洲公園には大きな黒いモヤが出現して喧嘩や悪戯が頻発し、心霊スポットとしてネットでも噂になった。 早瀬はそれを無垢の仕業と考え、彼を成仏させなければならないとある画策をする。それは無垢の存在の源である『未完』を燃やすことだった。
夜次元クジラは金魚鉢を飲む
 四次元に行かないか、そうすれば死んだ留里ともひとつになれる――と、夜次元クジラは言う。  波留が夜次元クジラを見られるようになったのは一年前のことだった。同性婚の親を持つ波留は、好奇の眼差しから逃れるために夜次元クジラのことを考えた。ここは教室ではない。死んだ母親、留里が描いた絵本『夜次元クジラ』の中。何度かそんな妄想を繰り返し、あるとき目を開けたら教室を夜次元クジラが泳いでいた。  転校した先の学校で、波留は出目金が体を抜け出して四次元出目金になるのを目にする。金魚鉢のある教室に入り浸り、金魚係のシンとは少しずつ打ち解けていったけれど、過去のトラウマから友人を作ろうとはしなかった。一方、母親の那波は「波留の父親になりたい」という田辺を家に住まわせる。男性と結婚しようとしている那波に反発し、波留の心は四次元に惹かれていく。 「死ぬのは怖くない。夜次元クジラ、留里ママに会わせて」 ■登場人物■ |伊足波留《イタリハル》 中学三年。夜次元クジラが見える。 |槇村心《マキムラココロ》 通称シン。一歳年上の海斗とはサーフィン仲間。波留のクラスメイト。 |森谷笹音《モリヤササネ》 波留とシンの担任。 |砂見海斗《スナミカイト》 高校一年。シンの幼なじみ。波留の隣人。 |砂見勇気《スナミユウキ》・美羽《ミウ》 海斗の両親。サーフショップCONA経営。 |伊足留里《イタリルリ》 波留の母親(同性婚)。波留が小五の時に死亡。VRアーティスト。 |伊足那波《イタリナナミ》 波留の母親。 |田辺一季《タナベイッキ》 那波の恋人。 |嶋田克樹《シマダカツキ》 波留の叔父。那波の弟。 |夜次元クジラ《ヨジゲンクジラ》 留里の作品『夜次元クジラ』に登場するクジラ。