歴史・時代の作品

戦国奴隷
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【キャッチコピー】 銀を奪って逃げろ!! 戦国奴隷の大脱走 【PR】 戦国時代は華やかなイメージがありますが、 庶民にとっては「家財や食料を奪われる」「家屋を放火される」「田畑を荒らされる」 などが繰り返された『恐怖の時代』でした。 戦場での略奪行為を〈乱取り〉といい、一番狙われたのが人間でした。 捕獲された人たちは牛馬以下の扱いを受け、 一人20銭~30銭(二千円~三千円)で売買されました。 『信長公記』に、織田軍が越前の一向一揆を討伐したとき 「殺戮・略奪された者が四万人」「略奪され売られた者多し」とあるように、 奴隷は〔薄利多売〕の状態でした。 『甲陽軍鑑』には「乱取りで甲斐の暮らしは豊かだった」とあります。 また、『上井覚兼(うえいかくけん)日記』に 「奴隷商人が女・子供を引き連れるので、道が混雑していた」とあるように 奴隷は日本中に拡散しました。 戦国時代の終焉は〔大坂夏の陣〕ですが、 『大坂夏の陣図屏風』には〈乱取り〉から必死に逃げる庶民が描かれています。 徳川方の蜂須賀軍が、女68人、子供64人を含む約170人を生け捕りしことは、 『義演准后(ぎえんじゅんごう)日記』に書かれています。 国内で転売された後「日本人は安い」とポルトガル商人に買われた奴隷は、 マラッカ、マカオ、インドなど、ポルトガルの植民地に送られました。 『九州 御動座記』には、「日本人を数百人、男女問わず南蛮船が買い取り、 手足に鎖を付けて船底に追い入れた。地獄の呵責よりも酷い」と書かれています。 奴隷は百姓、商人、戦に敗れた武士など様々でしたが、ほとんどは運命に従いました。 「でも! もしかしたら? もしかしたら!!  運命を切り開いて自由を勝ち取った人がいるんじゃないか?」 という発想から、この企画が生まれました。 【企画の狙い】  ➀ 権力と暴力で自由を奪われた人々が、協力して苦境から脱出する姿を描くことで読者様の共感を得る  ➁ 戦国時代の闇に隠れた[残酷な真実]を伝えたい  の二点です。