きみ歌うことなかれ、闇の旋律を。きみ語ることなかれ、魔の戦慄を。
☆2023.4.19完結
実話怪談を蒐集しているわたしの元へ、ある日、平川と名乗る刑事から連絡があった。
行方不明になった男性が残したパソコンから、わたしとのメールのやり取りの履歴が発見されたので、事情を聞きたいのだと言う。
その男性はわたしに奇怪な体験を教えてくれたのだが、その直後に、不可解な状況で姿を消してしまったらしい。
そこにあるはずなのに、どうしても見つからない家。
見えない何かにぶつかる女。
大雪の日に魔物に連れ去られた、まだ幼い妹。
それぞれの怪異が一つに繋がる時、異界の扉が開く。
登場人物
◯想夏
実話怪談作家
◯ 平川篤史
神奈川県警生活安全課勤務の刑事
◯田中宏樹
"見つからない家"体験者
◯白井幸仁
"赤いあかいアカイ"体験者
◯野々村
ITエンジニア
"穴の底"体験者
◯大西麗子
ぶつかる女
◯莉音
想夏の妹 りっちゃん
五歳の時に雪鬼に連れ去られ、行方不明になった
◯ピート
想夏がかわいがっている猫
※ 実話怪談を織り込んでいます。読んでいる最中におかしな物音がしたり、奇妙な気配を少しでも感じた場合は、すぐに読むのを中止してくださいますようお願い申し上げます。
※ 他の小説サイトと同時掲載です。