ヒューマンドラマの作品

大 人 の 恋 心
新垣佳子《あらがきけいこ》  37才  衣装+爪担当 見合い相手 小野寺尊《おのでらたける》   34才  メカニック 旧姓 原口知世《はらぐちともよ》 同僚 緒方知世 《おがたともよ》    45才   メイク+ヘアー担当 緒方雅也《お がたまさや》 42才   メカニック  不適切な関係があった+お弁当を作っていた・・期間あり 亀卦川康之《かけかわやすゆき》  38才 モデルで文筆家 既婚者 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇  『LOVE YOU!』のスピンオフになります。『LOVE YOU!』未読で 読まれても、たぶん大丈夫かと。  弁当作りがきっかけで既婚者、亀卦川康之と一度はそのような関係になったアラフォーの桂子。  だが、そののち、康之にはご執心の彼女ができ。  心中複雑な桂子のとった行動とは?              ◇ ◇ ◇   そして長年同じ職場で働いてはいるものの、いうほど親しくも なかった同僚、原口知世が自分が幸せを掴めたためか、いい人になって 桂子に急接近してくるのだった。  ちょっとした人と人との係わりで人生が大きく動く様子を 描いてみました。             ・・・・・・ 小説を書き始めてからの、初めてのスピンオフになります。 宜しくお願い致します。 🕊🍑🕊             ・・・・・・ 💛 イラストは有料画像です( ꈍᴗꈍ)             
サンセットサンライズ
長編になります。物語の世界観や思想は、かなり話が進まないと見えてこないと思いますが、気長に見守っていただけたら嬉しく思います。浦島太郎のお話が底流にあります。ただし、元のお話の書き換えではなく、エッセンスが流れているという意味です。小説ですが、詩のような作品でもあります。 大人になるにつれ、ドキドキしたり、深く感動することが少なくなります。大人になるということは、人間として成長することであると同時に、かけがえのない何かを失うことでもあります。ゆえに、大人になることには寂しさが伴います。その寂しさは、ちょうど夏の終わりに感じるものに似ているかもしれません。あるいは、故郷を離れるときに感じるものにも似ている気がします。しかし、失ったものが返ってくることはないでしょう。どんなに望んでも、青春時代を巻き戻すことはできません。ただ、失ったものに代わる価値を獲得することはできます。この小説は 「青春の終わり」 と、そこから再出発するまでの心の道のりを描いています。 「大人」 は24歳から。 「子供」 は23歳まで。  ――という仮説に基づいた作品です。私の仮説は、別稿 「思春期の終わりについて」(上の作者名「鈴木正人」をクリックまたはタップして下さい) にあります。私自身は専門家ではないため、自分の仮説の真偽を確かめることができませんが、仮に正しいとすれば、背後にあるメカニズムを解き明かすことで、若返り医療やある種の病気の治療に役立てることができるかもしれません。それは、社会にとって有益なことだと思います。該当する専門家 (脳科学、精神医学 青年心理学等) の方が興味を持っていただけることを願っております。twitter @urashima1122
サラの祈り
アフメド医師にとってサラは最愛の女性だった。最も近くにいたのにも関わらず、彼女について知らないことがあった。そのうちの一つが窓のそばで祈る彼女の姿だった。サラは何を祈っていたのか? サラの祈りについて気になっていたのはアフメドだけではなく、二人の友人ブシュラもだった。調香師であるブシュラのアトリエにある日突然やって来る若い新聞記者ウムト、ブシュラは彼にサラについて話してみる。ウムトがサラの祈りついて解き明かすことは星を掴むような話かもしれない、それでも彼のことを信じてみた。そこにも祈りに似た何かがあった。 エジプトの政治家マルコは、医師として許されないアフメドの望みを受け入れる。アフメドは彼の黒く不吉な影に気が付いていたのだろうか?全ての光を集めるように陽光の下に立っているダリヤ、病院の中庭で立ち尽くす彼女の姿はウムトにはあまりにも眩しかった。 カモミールが病院の中庭にあるベンチのそばで咲いている。花の香りと花弁の奥底にある真実は何か?ウムトはサラの祈りに辿り着くことができるのか?古いカセットテープから流れる音楽がアフメド医師を包み込んでいる。 ※フォーレのシシリエンヌをYoutuubeなどで聴いていただけると、より作品を楽しめると思います。是非聴いてみて下さい。