有料の作品

いとしい銀色の魚へ
いじめられてはいない。明確な理由もない。 だけど学校に上手く馴染むことのできない不器用な美和(みわ)。 そんな美和を痛ぶるように、やたらと付きまとう英輔(えいすけ)。 ヒトなのか、サカナなのか、ペリカンなのか。 まるで種別の違いみたいに周りからは浮いている美和と英輔の、何とも名前のつけられない関係。 水たまりのサカナのようにもがいて苦しんで、どうやったら自分自身を、そしてお互いを認めていけるだろう。 -------------------------------------------------------------------- これはすっかり書いたことを忘れていました。 というのも第一話まででたしか、高校生の時はこのお話を書くのをやめていたんです。 読んでもらった時に文芸部顧問の先生に 「この結末は1番イージーなんじゃない?」 と言われ、拗ねまくったことだけ記憶していました笑。 拗ねまくった結果、続きを書いていなかったはずが、一体いつ思い直したのかしっかり書いていたことを見つけたのでわたしも読み返しながら上げていきますね。 さっと振り返った感じ、ちょっと勇気が要りますが。 すごく若く淡く、危うく揺れていた10代の自分に気が付きます。 でも物語で自分を表現するって、これをさらけ出すことなんだよなと思います。 形は違えど、自分を表現し続けている先人たちに敬意を表しながら。 どうぞ最後までよろしくお願いします。