SFの作品

被食者シズク
エイリアンに侵略された地球。絶対服従を誓った日本人のみが生かされて、他の民族は滅亡した。エイリアンは日本人の中から定期的に被食者を選び、摂食する。彼らいわく「日本人とは共生関係にある」といい、種を絶やさないために摂食対象は三十歳以上と決めていた。が、ある日、エイリアンは交信局を通して「摂食対象の年齢を十四歳以上に引き下げる」と声明をだしたのだ。 そして、おだやかな離島でひっそりと暮らす十四歳の少女、シズクが被食者に選ばれてしまう。兄のヒトシは、シズクの告白によりその事態を知る。そんな狂った現実受け入れられない。「たとえ相手がエイリアンであってもぼくは戦う。シズは死なせない――」と決意して、祖母と、伯父であるナルオの協力を得て、エイリアンへの抗議を申し入れにいくが……。 ――相手がエイリアンでも悪魔でも、なんとしてでもシズクを救いたいヒトシ。 ――あるトラウマから生きることへ罪の意識をいだき、死を受け入れるシズク。 ――ふたりへの協力姿勢を示すが、エイリアンとの対話においてある思惑を秘める伯父のナルオ。 三者の視点が入れ替わり物語が進みます。本作のテーマは「不平等」です。
救護天使はクロスドレスで舞い降りる ~エイダー救助隊・ヘイゼル編~
地球から離れること10光年。人類が到達した居住可能惑星「ネオアース」では、この惑星特有の自然災害を含め、数々の災害が人類を悩まし続けている。 ネオアースでは、過酷な条件下でも活動可能な人造人間『バイオロイド』が災害救助に当たっており、彼らは『エイダー』と、そしてその指揮を執る人間は『コンダクター』と呼ばれていた。 バイオロイド研究者の父を持つフユ・リオンディは、テロ事件に巻き込まれたことをきっかけに、 私立のコンダクター養成学校『クエンレン教導学校』に入学する。そこにはフユを助けたバイオロイド、フォーワル・ティア・ヘイゼルがいた。フユは父親の最期の言葉の訳を知るために、ヘイゼルの誕生の秘密を探ろうとする。 盲目的にフユを慕うヘイゼルだったが、フユはなぜかそんなヘイゼルを突き放すような態度を見せる。フユに冷たくされるたび、ヘイゼルはフユに対して愛情を、そしてフユに関わる全てのものに対して憎悪を、募らせていく。 フユとヘイゼルの二人は、自然災害の救助活動やテロ現場での救出活動を経て、次第に関係を深めていく。それと同時にフユは、ヘイゼル誕生と父親の関係、ひいてはバイオロイド達の将来にかかわる秘密へと導かれていくのだった。 ※一話当たり、約1500~2000字 ※カクヨム、小説家になろうでも公開してます。
来世.com――西暦2100年、その女は、本当に125歳なのか――【更新版】
125歳とされる伝説の名誉テレクラオペレータ、ナリカ・ハッシネンという女老化身の疑惑の一生を露わにする。人に抗うベテランAI派遣工・ピュリダンのロバが、女性特有のカクシゴトデータのスコッパーとなる。別次元で、四十男ゾロ・ハネタがナリカを探しているが、二人は、偶然と必然の間――偶有性の中で、ニアミスを繰り返すばかり。果たして、仮想幻想テレクラに辿り着き、来世.comへイク(昇天)ことができるのか――。SF✖テレクラ猥談✖️退廃的人生観の女✖️欺瞞。逆転発想のSF世界を四次元プロットで展開。 結末はいくつか用意していましたが、読んでいただいている方が予想よりも遥かに増え、PV数を見ながら、内容も設定も進化し続けながら、ウェブ小説のメリットとデメリットを活かして、日々更新しています。ウェブで更新するデメリットに直面したため、2021年9月6日(月)より、タイトルに【更新版】を挿入し、サブタイトルを追加し、紹介文を変えております。【改稿版】なるものを作成していきます。昨年の星新一賞応募作品をおおまかな原案とし、猥談要素と未来の気配を盛り込みながら、長編化しています。学術論文、専門書、最先端の科学情報を盛り込み、巨人の肩の上に立つというSFの伝統的姿勢を踏襲するにとどまらず、SFを読まない層にも、思わず手に取ってもらえるような、親しみやすい作品に仕上げていく予定です。 ベースは『三世』という作品で、三世共同体という未来的裏稼業を描くものでしたが、なかなか書き進まず、さらに、『三体』という超話題作があることを知り、読破しました。最新刊の下巻のあとがきに『三体』を書いた当初の作者の意図が当方とほとんど同じで、皆さまに読んでいただいていた他サイトの作品構想にも通ずるところが随所に見られたため、勝手に、当方にはSFの才がありそう、と笑いながら、見立てています。これまで斜め読みを含め、閲覧してきた学術的読み物は三百を優に越えて、ようやく、書きながら、融合させることができるようになりました。 本作はステキブンゲイオンリーでしたが、改稿しながら、テイストが合っていないことがよく分かるので、ジャンルを問わない他所へ嫁がせることになるでしょう。