SFの作品

譲り羽 ――ゆずりは――
☆あらすじ  西暦二〇六〇年代中頃に開発された脳をスマート機器化するナノマシン技術H・B(ハーヴェー)により、人類は新たなステージへと進んだ。  日本経済は医療用ナノマシンとH・Bによって立て直され、世界に取り残されまいと次のステップを模索した。  西暦二〇九九年――。  三十年に及ぶ準備を経て遷都を目前に控えた淡路島は、急速な都市化で先住の人々と新たに流入する人々との間で期待と混乱が入り乱れ、混沌とした雰囲気に包まれていた。  急成長の真っ只中にある淡路島で、いつも夕暮れまで一緒に遊び回っていた幼馴染みの三人、智明・優里・真は思春期を迎え男女の友情が恋慕へと切り替わろうとしていた。  そんな六月のある日、智明の日常が変質し神にも等しい異能力を得る。  すべてが思うままとなった智明はその能力を真にひけらかし、優里を連れ出して新造された皇居に立て籠もる。  智明が警察機動隊を難なく跳ね除ける中、真はコネを頼って非合法なナノマシンでサイボーグ化し、智明への報復を誓う。  やがて敵対し争う力は暴走を始め、遂には自衛隊が派遣される。  事態を収集しようと神通力を備えた修験者や気功の達人など、様々な能力者が集って事態はより混迷を極めていく――。  以前のような三人セットの日々を……と願う優里が奔走するも、数奇な運命に弄ばれてしまう。  様々な人を巻き込み、超常的能力と超科学的能力のバトルが、徐々に政治や経済へと影響し始める――。 ☆作者より  ご覧いただきありがとうございます。  本作は大変ゆっくりと物語が進みます。  また諸々の展開のために多視点群像劇の形を取っております。  上記を踏まえて拙作をお楽しみ下さいませ。 ※この作品には性的描写・暴力的描写・残虐的描写が含まれます。苦手な方はご注意願います。 また、登場人物の人格を表現するため、一部法令に違反する描写を含みます。犯罪の助長や法律違反を促す意図はありませんので、模倣などの行為はなさらないでください。 ※この作品はフィクションです。登場する人物・団体・施設・地名等は架空のものであり、実在する名称とは一切関係はございません。 ※作中で取り上げた科学公証や物理法則は、物語に則して一部捻じ曲げて解釈・引用している箇所があります。 ※本作は、小説家になろう・カクヨム・ノベルアップ+でも公開しています
EXTREME! ―アシュリー・グラハムは、かくの如く舞う―