天野乙女は死後のインスタント裁判にかけられる。 ゲーム罪により、ビ×チの刑に処せられた。 「死に逃げは許されない」という死後のインスタント裁判の理念のもと、乙女の死の影響を受けた４人への責任を問われることとなる。 「休みたい」という生前の思いだけを記憶している乙女は、インスタント裁判官の言葉にしたがい、２９日前に戻り、４人の死までの日々に寄りそうこととなった。 どの人物も決して聖人ではなく、彼らの命は重くも軽くもない。 乙女は３人への罪滅ぼしのあとで、乙女の死により、影響を受けた一人である乙女の兄、天野礼仁の死までの日々を過ごすことになる。 乙女の死の真相に迫る礼仁と、乙女の罪と罰。 聖人でも悪人でもない奴らの生と死の物語。