19世紀末の霧の都、ロンドン。 　ロンドンの街を騒がせたジャック・ザ・リッパーの連続殺人。 　ドクターが真実を探り出す。 　実際の歴史とは関係ありませんが、一応歴史物にしております。 　ミステリーではありませんので悪しからず。

女装趣味の大学生・茅野慎二は、思いを寄せる男性・茶山シノから交際の申し込みを受けている真っ最中。しかし彼の手に触れたその瞬間、目の前に現れたのは不気味な女の霊だった。 どうやら“互いの身体に触れると視える”という特殊体質だと判明してしまった二人は、怪しい除霊師・イバラの元で助手として働かされることになるのだが……。 ――君の手を握るためなら、このろくでもない運命とだって共存してみせよう。 大体肉弾戦なバトルホラーファンタジーＢＬここに開幕！

１話読み切りの怪談・ホラー・不思議な話の短編集です。 自分自身、ホラー映画を見た後に気分がズッシリと重くなることが多く、もうちょっと幻想的で救われるストーリーだったら良いのになと思うことが多々ありまして。 そこで、読んだ後に嫌な気分にならない、なるべくハッピーエンドで終わる怖い話だけをセレクトしました。 ところどころ実話をヒントにした創作です。

　新月（ミヅキ）はいつも獣の夢を見る。その獣には、巨大な翼と二つの頭があった…　 　岬の教会で暮らす少女、新月は、過去の記憶がなく、心と身体が上手くつながらない不具合を抱えている。新月の中には、新月とは別の何かがいて、その何かのせいで、新月はいつも蔑まれ、虐げられなければならなかった。 　スクールに居場所を失った新月は、血の繋がりのある清爾（セイジ）に連れられて、半島の南端の港町に行く。五年前の大地震の原因になった蹄のある赤子。その赤子を生んだという長身の女の屋敷で、新月は、奇妙な獣の遺骸を見つける…

サタンと契約した残忍な女子高生の日常。 柏木倫子は女子高の一年生。小柄な美少女だが、冷たく陰気な雰囲気で、クラスでは異質な存在だ。ある日、クラスのギャルコンビに卑猥な落書きを机にされてしまう。謝罪され、一時は気を許すも、それは罠だった。彼女たちは違法ポルノ動画サイトの運営者と結託しており、新たな獲物として倫子に目を付けたのだ。拉致監禁され、レイプ動画を撮られそうになるも、倫子は奇怪な能力で全員を惨殺する。彼女はサタンと契約した魔女だったのだ。

ありふれた女子高生である如月結鶴は、物心ついた頃から同じ夢を見続けている。ある日、それが同級生のヤンキーにバレてしまい……。 ただの夢だったはずなのに、壮大な旅に出ることになってしまった結鶴の旅物語。彼女は何を知り、何を得るのか。

　「悪魔の手」を持つアイドル四阿由亜。 　彼女は、異界駅であるきさらぎ駅に失踪した後、「悪魔の手」を奪われた状態のバラバラ死体となり、空から降ってくる。 　事件の推理動画をYouTubeにアップし、バズることを狙うアイドル「探偵」朝野奈柚は、この不可解極まりないファフロツキーズに目を付け、ヲタクであり「助手」である樫井湊人に協力を要請する。 　シリーズ最大の謎と複層的な真相。 　ステキブンゲイにて先行公開。

ソロモンの小さな鍵。 魔法陣の名は＜シジル＞。 ”シジル・エンジン”は僕だけの魔法陣を作ってくれる。 『お前の意図はなんだ』 『生まれ変わりたい』

ある娘の前に、薔薇の木だと名乗る貴婦人が現れ、娘を王の后にすることに執念を見せる不思議なお話。

小学生の女の子が、同級生を黒魔術で殺す話。3000字弱の口語体。非科学的なことは決して起きない、現実世界設定。

そのアカウントを閲覧する者、死を避けられない。 ――ＳＮＳ上に漆黒のアイコンを持つユーザー現れる。その中身を見た者は次々と事故や病気で亡くなる。 世界中で蔓延する中、それが原因で亡くなったと推定されるものは事故として片づけられるようになる。 次第に漆黒のアイコンの存在に気が付いても、その中身を見る者は減っていっていた。 　しかし、５年の月日が流れるとＳＮＳだけに限らず、世界中で利用されている連絡ツールの中にも漆黒のアイコンが現れるようになった。それを人々は【ブラック・アカウント】という呼び名で認識するようになる。 　その中でユーザー不明のブラック・アカウントを分析する三角だったが、中身を見ていないにも関わらず錯覚の症状が現れ始める。 　一方、ブラック・アカウントを追う出版社に勤める安原　シズクはひょんなことから三角を訪れる。 　二人はブラック・アカウントの進化を目の当たりにし、ついには三角自らが研究材料に名乗りをあげる。 　そうして、シズクはブラック・アカウントの呪いから回避した人物から解決法を聞くのだが――。

13歳の少女、真瀬 沙羅（まなせ さら）は、両親を大規模なテロで失い、祖父母の家に引き取られた。 ある日沙羅は学校の授業中、突如奇妙な耳鳴りとともに頭の中に響くような声を聴き、幻影を見せつけられる。幻影のあまりの凄惨さに沙羅は悲鳴とともに気絶し、気づくと家で寝かされていた。 そして祖父より、学校での出来事は、沙羅があまりに強い悲しみから魔術を偶発的に発動させてしまったためのものだと説明される。 実は旧家である真瀬家では、代々その当主によって、古の魔術が継承されていたのだ。 魔術を扱う力に目覚めてしまった沙羅は、その力をコントロールするために、祖父と叔父、時にはこの世ならぬ者たちの教えを受け、徐々に魔術を体得していくこととなった。 しかしそれは、ひとつの家の中には収まりきることのない、大きな騒乱の予兆でもあった。 幻影にすぎなかった光景が現実に近づくとき、沙羅が選び取る未来とは・・・

主人公が雨宿りに訪れたミセは、見世物小屋。 店主の話によると「匣の蓋を開けて覗き見る」ことで、物語を見ることができる。 金髪碧眼の人形・メリーさんに、病棟に現れる紅い眼の女……。 さぁ、あなたも匣の中を覗いてみませんか？ 結末に辿りつくと背筋が凍る、不気味な連作ホラー。