目標を見失い、生きる意味が分からなくなった主人公、中川ユウは、あるきっかけで探偵事務所で働く事になる。
パートナーの杉田亮二に振り回されながらも、彼の自信を持った生き方に、改めて自分を省みる。
人は、何を目的として、生きる事を楽しいと思う事が出来るのだろうか。
彼らが集まるカクテルバーで、彼らが飲む物は、彼らを映し出す意味のあるカクテルだ。
蒸留酒はラテン語で『アクアヴィッテ』生命の水という。
『心が渇き過ぎちまった。ただの水じゃ足りないんだ』
過去に重い何かを抱えた亮二は、心の渇きを癒す為か、ウォッカを飲み続ける。
無色透明のその『水』に、ユウは色をつけてあげられるのか……?
本当の目的が明かされない依頼の調査を続ける内に、繋ぎ合わされていく人と人との接点。
そこで現れた同業者と、亮二の過去が絡み合っていた。
『違法調査に違法行為。それでもそれが正しいと、奴に言わせ続ける気か?』
探偵対探偵。勝つのはどっちだ。