キャッチコピー:本格ハイ・ファンタジー 王女と従者が織りなす冒険の旅と、愛。
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愛をテーマとした、流行り物ではない文芸ファンタジー。
心優しき王女と、少し不思議な力のある従者が、大切な人のために旅をします。
自分が愛する人のことを思った時、愛ゆえに、人はどんな行動に出るのか。
若い世代には初めての胸躍る経験を、大人にはかつて読んだような、しかしその時とはまた違う心の躍動を届けられるような作品を目指して書きました。
あらすじ
四季が定まらず入り乱れる世界。未だ神話の力が信じられていた頃のお話。
人々は「星読み」の力を頼りに突然の季節の変化を知り、生活を営んできた。
そんな中、常に秋の土地があり、その森の深奥に、
不思議な果実が生るという。
ユークレース国の国王は病に伏して久しく、病状は悪化の一途である。その王を救うには、神々のものと伝えられる秋の地の果実、「奇跡の林檎」を手に入れる他、手立てはない。
その実を木から取れるのは、汚れなき乙女だけ。
ユークレース国の王女ラピスは、父を救うため、海の見える街から秋の地を目指し、ただ一人の従者の青年クエルクスとともに国を出立する。
魔法も呪術も今は古の力となり、二人にあるのは従者の些細な力だけ……。
いく先々の危険を乗り越え、王女は本当に父を救えるのか。
最愛の者のために、人はいったいどんな行動に出るのか。
これは、心優しき王女と忠義を誓った従者の新たな伝説の物語。
ジュブナイル ファンタジーです。