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被食者シズク
エイリアンに侵略された地球。絶対服従を誓った日本人のみが生かされて、他の民族は滅亡した。エイリアンは日本人の中から定期的に被食者を選び、摂食する。彼らいわく「日本人とは共生関係にある」といい、種を絶やさないために摂食対象は三十歳以上と決めていた。が、ある日、エイリアンは交信局を通して「摂食対象の年齢を十四歳以上に引き下げる」と声明をだしたのだ。 そして、おだやかな離島でひっそりと暮らす十四歳の少女、シズクが被食者に選ばれてしまう。兄のヒトシは、シズクの告白によりその事態を知る。そんな狂った現実受け入れられない。「たとえ相手がエイリアンであってもぼくは戦う。シズは死なせない――」と決意して、祖母と、伯父であるナルオの協力を得て、エイリアンへの抗議を申し入れにいくが……。 ――相手がエイリアンでも悪魔でも、なんとしてでもシズクを救いたいヒトシ。 ――あるトラウマから生きることへ罪の意識をいだき、死を受け入れるシズク。 ――ふたりへの協力姿勢を示すが、エイリアンとの対話においてある思惑を秘める伯父のナルオ。 三者の視点が入れ替わり物語が進みます。本作のテーマは「不平等」です。