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七つ国物語
心を閉ざした青年は、伝説の黄金の実を探す旅に出る――。 次期大王として選出された、八人兄弟の末の奈雲は、妹の死を憂うあまりに心を閉ざしかけていた。大地は数年前から飢饉や干ばつがおそい、人々の暮らしは貧しくひもじくなる一方だ。 そんな中、村に立ち寄った伝聞師から、北の民族が肥沃な土地を求めて南下し、侵略を繰り返しているという報せを受ける。それに危惧する暇もなく、その日の夜に奇襲をかけられ、翌朝には村人全員を人質に取られてしまった。 運良くその場を切り抜けた奈雲だったが、村人が殺されたのを見て逆上し、兵たちを惨殺してしまう。 その報いに、神の領域にあると言われる、「和賀ノ実」を取って来るように要求されることに。 その実は寒い土地でも、痩せた土地でも芽を出し、一粒が一万粒に増えるという伝説上の実だった。一年以内に取って来なければ村人たちの命を取られてしまう。 奈雲は情報さえない伝説の土地へと向かい、幻の実を探し求める旅へ、相棒の稀葉と共に出発する。 途中、とある事情で奴隷になっていた、奈雲の目指す場所を知る少女カイを仲間に迎え、さらにカイに助けられて、恩義を感じるようになった追っ手だった与那も加わり、三人は伝説の土地へと到着する。 そこで待ち受けていたのは、賢人と呼ばれかつて国に恵みをもたらした神だった。 奈雲は神と対峙し、そして和賀ノ実に隠された真実へと近づいて行く。賢人が何故、人々を見捨てたのか、なぜ大地から実りが減ってしまったのか。真相を知るべく、奈雲は人が住めない神域へと身を投じ、徐々になぞを解明し、人々を救うために動き出す――。 ✬表紙画像は簡単表紙メーカー様で作成しています。