キャッチコピー:結局、悪い子はどちらだった?
夏休み、ブルックリンの大学へ通うケイレブは絶体絶命危機に陥った。成績不振から来期以降の学費を出さないと父親に宣言されたうえ、元カノから妊娠したから中絶の費用を払えと命じられる。小遣い稼ぎに捌いているスマート・ドラッグを抱えた彼が苦肉の策で接触したのは、自らの父親の上司の息子、つまりこの街で幅を利かせるロシアン・マフィアの一人息子、ジェシーだった。恐ろしい噂に反して、飛び級で医学校に進学する予定のジェシーは人の良い箱入り息子、懸命にケイレブの頼みを聞いてくれる。「友達だから親切にするのは当たり前だろう」「何言ってんだ、俺達は友達じゃない」
出会いは運命だった? しかも悪魔が仕組んだのかも。
ニューヨークを舞台に繰り広げられる、虚無感と悪あがきに彩られた不思議な青春小説。