#ボーイミーツガール の作品

命の針が止まるまで
家庭環境により声を失っていた高校二年生の文月コウタ。ある日、クラスの中心人物である花咲ユウに、“文化祭で弾き語りをしたいから練習を側で聞いていてほしい“と頼まれる。なぜ声が出ない自分を誘うのかとコウタは疑問に思いながらも、天真爛漫なユウの性格に惹かれていく。 文化祭準備期間を通じて二人は距離を縮めていくも、次第にユウが自分と同じ深い悩みを抱えていることにコウタは気付く。何か力になれることはないかと探っているうちにコウタは自分の声を取り戻し、ユウの弾き語りが最高の瞬間となるように協力したことで、ユウの悩みは解決できたと話を結んだ。 しかし休み明けにユウが突然転校してしまう。残された手紙にはこれまでの感謝の気持ちと三年後に再会しようと約束が結ばれていた。三年後、コウタはユウと再会する。そこには声を失っていた別人のようなユウがいて……。 他人の理想と期待を演じ続けた二人が、本当の自分を探して強く生きた物語――。 〇ヒロインモデル:蒼波ユウ(現:ミツキ ユウ) 様 (ライブアイドルさん/モデル許可承諾済) ※物語世界観を創造するうえでのモデルであり、ストーリーは完全一次創作のフィクションです。 〇表紙イラスト:ほの 様 (ココナラ依頼/表紙使用許可・コンテスト応募許可承諾済) (全69話・199,941字)
マイン ~僕を導いてくれた場所~
13歳の少年トラは肺に障害を負い、長年病院で暮らしてきた。 ここ山咲(やまざき)病院は天を突く山々と雄大な川に包まれた、神の国のような地にある。 トラはふとしたことから、あるべき『道』へと戻っていく。 不思議な移動図書館の司書、オリーブとともに。 そこで待ち構えていたのは、二人の少女。 移り変わる山咲の町をその目に映してきた、尾崎(おさき)すくね。 親愛なる人との別れを今も忘れられない、藤原温(ふじわら おん)。 彼女たちのもつ謎が絡まり合い、それはマイン(鉱山)へと伸びていく。 この物語において、マインとはなにか――? 【第3回ステキブンゲイ大賞用キャッチコピー】 マイン(鉱山)へ続く、当たり前の時間――。 【第3回ステキブンゲイ大賞用PR】 本作は、複数の謎解きと恋愛要素の混じった地方青春ものとなります。 主人公のトラは移動図書館の司書オリーブから魔法の本・鉛筆を譲り受けます。 オリーブの存在と、魔法の本・鉛筆はいったいなんなのか。これが一つ目の謎です。 また、ヒロインの温はかつてお世話になった人を探しています。 その人物は今どこでなにをしているのか。これが二つ目の謎です。 そしてヒロインの温とすくね、彼女たちのいずれかが「やがて消えていく存在」です。 誰が最後に消えてしまうのか、あるいは消滅を回避することができるのか。三つ目の謎です。 本作には、私の好きな田舎の風景を書きこみました。 読者には日本のどこかにある風景を楽しんでもらいながら、トラとともに、三つの謎にチャレンジしていただきたいです。