#ミステリー の小説

うそぶく君に憎悪の華を
「二人の義兄妹が論理的謎に挑む時、絶望的な真実が待っている。ハッピーエンドでは終われない」  嘘を聞くと体全身に拒絶反応が起こる少年、川島凉樹と過去の鎖に繋がれている少女、宮沢浩奈。  彼等は義理の兄妹として、不満がありつつも何とか楽しく暮らせていた。彼女達に数々の危機が襲い来る時までは。 第一章「カーネーションが散るまでに」    二人の母親が何故か夜な夜な出掛けて、大量のお金を使っていることを知る凉樹。まさか、これは浮気か。家庭崩壊の危機に立ち向かう彼は絶望の味を知りつつも、真実を知ろうと奮闘する。  王道青春ミステリー。 第二章「ボタンの華は騙せない」    ある日、書店に行った浩奈が万引きを疑われて帰ってきた。凉樹が調査を進めると、彼女のことを指し示す証拠しかないことを教えられる。しかし、絶望している浩奈は「自分はやっていない」と主張する。彼女のことを信じた凉樹とその友人達は全力で事件の謎に挑もうとするのだが。  身近なものを活用した、誰も気付けない完全犯罪のトリックに彼等は打ち勝つことができるのか。 第三章「合言葉は『ヒガンバナ』」  この世で最も彼岸花が似合うミステリー。  とある事情で、凉樹は浩奈の過去を探ろうと行動に出る。だけれども調査はなかなか成功せず、失敗だらけの日々が続いていた。そんなある日、たまたま通りすがった路地の裏で血塗れの女性が倒れていて……。  事件を機に浩奈と凉樹の心は離れていく。三年前、浩奈の母親が殺害された事件とリンクして、更なる混乱を巻き起こす。  各々の魂が叫ぶ、ヒューマンドラマ×ミステリー。   
夜野舞斗
2020/10/31 12:48
ミステリー
完結済み / 全57話
マクデブルクの半球
 ある日、電話がかかって来た。ただそれだけの、はずだった。  映画業界のスタッフとして働いているミカゲユキの携帯電話に、ある日の深夜、電話がかかって来る。ユキはそれを取ることが出来なかったのだが、後にかかってきた警察からの電話で、不在着信が高校時代自分と折り合いを付けることが出来なかったニノ コウからのものであることを知らされる。ニノ コウはユキに電話をした前後、何者かに階段から突き落とされ転落、意識不明となっていた。  眼を醒まさないニノ コウ。重要参考人となったユキは事件のことを調べはじめるが、その矢先何者かに襲撃を受け、自称在宅ストーカーであるカブラギ トモリに助けられ、彼や頼れる友人たちの手を借りながらユキは警察とは関係ないところで調査を進めてゆく。  しかし、進めてゆけばゆくほど、容疑者は増えていってしまう───ニノ コウの従兄弟でありニノ コウがユキにしていた『虐め』を黙認していた青年、彼の妹でありニノ コウの婚約者、更にその従姉妹の女子高生。……容疑者が一向に減らないまま、ユキはニノの家の澱みに直面してゆく。その澱みをたったひとりで受け止めて来たニノ コウが、果たして何をしようとしていたのかを探ってゆく。  誰かの心を識る度に、全員が怪しく思え、誰も『犯人ではない』という証拠を見せてはくれない。  それでも調べ続けるしかない。誰がニノ コウを突き落としたのかを確かめるまでは。 「犯人を探そう。───出来れば、ニノ コウが眼を醒ます前に」  これは、自他共に認める在宅ストーカーを相棒に、誰かの為に進む、犯人探し。
ナコイ トオル
2020/10/30 16:49
ミステリー
完結済み / 全80話
愛は刻(とき)より冷たい
物語の時代は現代~近未来の頃。物語の舞台は先進的な科学技術機構が所在している、とある国。 軌道エレベーターの国際開発機関「ISEDO」のスタッフである、若き科学者のウィリアム・ロックワード。彼にはやはり科学者である父親がいたのだが、何者かによって殺された、という過去があった。それも自身の目の前で。だが、その記憶はおぼろげ。 それ以後、ウィリアムは父親を亡くし母親と二人きりになったものの、その二人を父親と母親の友人であり、同輩の科学者のモリス・トンプソンが影ながら支えるようになる。母とモリスはいつしか結婚するのだろう、とウィリアムが子供心に描くぐらい二人は仲睦まじく見えた。だが、ついに連れ添う事なく、母は病死してしまう。 そして、母親の死後、科学者となったウィリアムはISEDOでモリスとともに軌道エレベーターの開発に勤しむようになった。 しかし、そのモリスがある日突然姿を消す。ウィリアムに「私は私自身との約束を果たす時がきた……」という謎の書置きを残して。 周囲では他国による独自の軌道エレベーター開発技術において、モリスの頭脳を借りるため何処かの国のスパイだか誰かが、モリスを誘拐もしくは拉致した、と騒ぎ始める。だが、モリスの足取りも掴めないまま時間は過ぎる。あまりに音沙汰がないので、もしやモリスの方が情報を売ったのではないか? という疑惑がいつしか持ち上がり、ISEDOでは不穏な空気が流れ始める。 またその頃からどうしてか、ウィリアムは父親が殺された過去の場面を、夢で何度も見るようになる。 さらにウィリアムは奇妙な噂を耳にする。モリスは失踪する前まで「温度差による時空の変化」という独自の理論をもってタイム・トラベルの研究を行っていた、と。 幾つものモリスに関わる情報にウィリアムは困惑しながら、一方でウィリアムは何度も見る殺害の夢の中で記憶が蘇り始める。父親殺害の当時、その瞬間、ウィリアムはショックのあまり気を失った。その寸前に近づいてきた犯人がウィリアムに告げた台詞。それをウィリアムは思い出す。 『私は私自身との約束を果たす時がきた……』
古橋 智
2020/10/16 15:49
SF
完結済み / 全6話