物語を綴ることが、こんなにも苦しいなんて思いもしなかった。
どうしても、物語が中途半端になってしまう。
『福子』は、悩みながら原稿用紙と向き合った。
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僕らは虹の中で暮らした
神々がくれた幸せの輝き
大いなる恵みの中で守られていた
あまりに当たり前すぎて普通すぎて
何もかも見えていなかったんだ
やがて大人になり虹は消えた
そして初めて知ったんだ
感謝を忘れた僕らは己の幼さを悔やんだ
もう二度と戻ることのない空に向かって
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