現代ものの長編小説(12万字程度)です。少し、ミステリー的要素も含みます。
人付き合いが病的なほど苦手で引っ込み思案な自分の性格を嫌悪している由香里。
そんな彼女はアルコールが入ると人格が変わってしまうという酒癖を持っているが、酔っているときに暴漢にリンチされていたテツオという名の男を助けたことがきっかけで、その男と同棲生活を送った過去を持っていた。
名字も職業も知らないテツオ。
彼はある日突然姿をくらましてしまう。
やがて、テツオのことは考えないようにしようと無理やり思い出にふたをして過ごしてきた由香里に一本の電話が入る。
電話の相手はテツオのことで聞きたいことがあると言う……。