お笑い芸人を目指して上京しているケンチがある日突然音信不通になった。
幼少期からの親友であるまさきは心配でいても経ってもいられなくなり、東京にあるケンチの自宅まで足を運ぶ。そこで見つけたのは遺書とも取れるような書き置きだった。
なあ、ケンチどこにいるんだよ。なんで何も言ってくれなかったんだよ。
親友がもうこの世にはいないかもしれない。未だかつて味わったことのない不安と恐怖を抱えながらも、ケンチを探すため、まさきは走り出す。
「こうなって初めて気が付いたんだ。僕はただ、君に会いたかっただけなんだ。って……」
昨今のご時世にこそ読んで欲しい作品です。今この瞬間暗い気持ちを抱えている人と失いたくない誰かがいる人へ届けたい。届いて欲しい。そんな想いで書きました。
この小説は既に投稿、完結している『僕らの夜明け』のロング・改稿Verです。