#友情 の作品

アイデンティティは死んでいく
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概要:いじめをきっかけに引きこもりになった今宮戒斗は、家族とも上手くいかず、通院先の主治医にも本音を話せず、孤独に耐える辛い心の内を『カイト』と名乗ってブログで吐き出しながら生きていた。  そんなある日。カイト宛てに『ユウト』と名乗る人物から一件のコメントが届く。  一方のユウトは、自身の願いを叶える為に戒斗とコンタクトを取っていた。ユウトとしてカイトと接触する悠斗だが、彼には大きな秘密があった。  また、戒斗の友人である高遠絵美は、同級生の些細な一言がきっかけで拒食症となり、自傷行為の末に入退院を繰り返していた。家族関係にも悩み、辛い現実から目を背けながら生きる毎日。  そんな彼女は、理想の自分である『幸子』という偽名を使って、ありもしない日常をブログに綴ることで心のバランスを保っていた。  各々が秘密を抱えながらも怠惰に生きる日々。しかし、些細なことがきっかけとなり、三人の秘密が交錯する。  そして、周囲の人間を巻き込みながらそれぞれの秘密と本心が暴かれるとき、人生の再生と希望への道筋が見え始める。  これは、三人の人間が懸命に藻掻き、苦しみながらも手にした、生きた証の一つである。 PR:誰もが普通を求め、普通であることに固執する社会。理不尽、悪意のない一言。些末なことから人は枠組みの外へ弾き出されてしまう。  そして苦悩し、答えを導き出す。たとえそれが間違っていようとも、当事者にとって最善だったとしたら?  この作品は何処にでもあり、誰にでも起こりうる過程と人生を描き、その結末さえも重くのしかかるものだが、登場人物たちの心情と環境と答えの痛みを共有し、自分や周囲の人たちとの関係を見つめるきっかけになる作品です。 キャッチコピー:遅効性の秘密を抱いて生きる。