#大学生 の作品

サンティトル(「正直な空白」より改題)
◆2022/11/30より書籍発売中です!ウェブサイトでは第一章までの更新としております。 11/4リリース情報:https://sutekibooks.com/news/2022110401/ 書籍はAmazonや全国の書店でご購入いただけます。 ◆2022/12/26よりマンガ版もステキコミックで配信中です。(漫画 桍冬舞さん/原作 一ノ瀬縫) https://sutekicomic.com/comics/279bd64f-28e2-43b6-b4ac-13502a84b63b/ ◆2023/2より舞台公演も決定しました。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000305.000019847.html 就活に失敗し、バイトもクビになった高柳芽美。通称タカメ。昔から真面目でガリ勉だがどこか生きるのが不器用だ。卒業を前に晴々した顔でキャンパスを歩く同級生たち、就職してエリートコースを歩んでいる元彼の噂、連絡を取りづらい両親――。就職浪人が決まり、自分だけが前に進めていない絶望感を抱きながら、ある夜、誰もいないはずのビルの屋上で懐かしいあだ名で呼ばれ振り向く。そこにいたのは、小学校の同級生・ナルセトモロウだった。 お調子者で口は悪いが、どこか憎めない性格のナルセ。つい就活で失敗したことをナルセに話してしまう。そしてナルセが友達と開発したというアプリを通じた仕事を持ちかけられる。それは「お金はあるが忙しい人」と「時間だけはある暇人」のマッチングアプリだった。そこでは、天才プログラマーの作二朗さん、シングルマザーでジム通いが日課のマイペースなレミちゃんなど個性的な面々が、ナルセと共に働いていた。 依頼は簡単なものばかり。今すぐ就活を継続する気力もなくバイトもクビ。時間を持て余しているタカメは、軽い気持ちでアプリに登録し様々な依頼人たちに出会う。強い承認欲求に駆られるナツ。病気の発覚を恐れるキャリアウーマンのアサコ。彼女の帰りを待つゲームデザイナー、おかもん。母親との関係がうまくいっていない会社員、ヒトミ――。 依頼を通し様々な人生に触れる中で、タカメは自分自身の中である変化が起きていることに気が付いていく。そしてタカメが最後に行き着く先とは――。一方、ナルセには、ある秘密があった……。
夜更けの珈琲は未完書房で
人には視えない〈モヤ〉が見える大学生と謎の本屋に現れる幽霊。シリーズで書いた小説をまとめて連載していきます。 【短編】朝靄が晴れるころ 満月の深夜にだけ開く、行こうと思ってもたどり着けない謎の本屋「ミカショボウ」。ミカはそこで子どもの幽霊と出会った。 【短編】夜の間に間に 人には視えないモヤが見えるミカ。彼は大学で知り合ったルイの目にモヤがかかっているのを見つける。本屋の幽霊「無垢」は、ミカにルイを連れてくるよう言った。 【幕間】未完/平成24年4月15日 【幕間】追憶/11年前 【短編】朝の訪れ ミカと腐れ縁の播磨。二人の間には中学時代の忘れられない過去があった。大学で猫が殺されているのを見たミカの脳裏に、その過去がフラッシュバックする。 【幕間】未完/平成24年8月7日 【短編】番外編/柿安衣文の書きやすい文 未完書房の店主、柿安衣文。彼女が祖母から店を引き継いだ理由。 【中編】聖なる夜 播磨の恋人恩田さんはミカが淡い恋心を抱いた相手。ルイに惹かれているミカだが、播磨たちの痴話喧嘩に巻き込まれ、さらにバイト先の社員から持ちかけられた奇妙な相談が重なり、なんだか大変なクリスマス。猫耳天使誕生? 【長編】夜更けの珈琲は未完書房で2 (※こちらは別作品として公開予定) ミカには他の人に視えない〈モヤ〉が視える。黒いモヤが視えると悪いことが、白いモヤが視えると良いことがある。そんな彼は夜中に開く不思議な本屋『未完書房』の幽霊である無垢の姿も視ることができる。 二人の前に現れたのはオーラが視えるという金髪童顔の早瀬、そして彼のオーラカウンセリングを受けているという原だった。 オカルト好きの早瀬と原につきあわされて白洲公園へと向かったミカだったが、そこで原の娘であるクルミが行方不明になる。 その事件を機に白洲公園には大きな黒いモヤが出現して喧嘩や悪戯が頻発し、心霊スポットとしてネットでも噂になった。 早瀬はそれを無垢の仕業と考え、彼を成仏させなければならないとある画策をする。それは無垢の存在の源である『未完』を燃やすことだった。