#純文学 の作品

特別、特別でない世界
【特別でない世界に、特別を見いだそうともがく、僕らのやるせない日常の特別さ】 CMディレクターの男と大学生の甥っ子の、オフビートな日常の物語です。 (あらすじ) 東京でフリーのCMディレクターをしている佐伯は、福岡に住む兄から、大学進学で上京することになった息子の世話役を頼まれる。八年前に一、二度会ったきりの義姉の連れ子は、〈世界〉という一風変わった名で、思いのほか好青年に成長していた。一緒に部屋探しなどをしていくうちにすぐに打ち解けるが、どこか掴みどころのない面もあった。ある日〈世界〉から、大学の入学式に両親は来ないと聞かされ不憫に思った佐伯は、本人了解の元、興信所を使って彼の実父の居場所を捜し出す。佐伯は一人で実父が営むベーカリーへ出向き、〈世界〉との再会を促す。だが既に再婚し子供もいる実父は、なぜか頑なに実の息子と会うことを拒絶する。家族を持たず、これといったヒット作の無いまま五十歳を迎えた佐伯は、減り続ける仕事のオファーや得体の知れない空虚感を埋めるかのように、実父の説得に奔走するのだが── ※数年前、日本が特異な国際情勢に巻き込まれていた頃の「世界」が、この小説の舞台になっています。現在の世界情勢を鑑みると、特異と思われた当時の状況さえも、決して特別ではないと思われ、敢えてその時期の設定にしています。 表紙イラスト:まかろんK様  
スモール・ブレイヴリー・ワールド
【このセカイはいつだって、何処かで見知らぬ誰かの小さな勇気が輝いている──】絶望の中の希望をジャンルレスで描く連作短編小説集。第二回羊文学賞最終候補作『夜警のひと』を収録。   『未確認飛行恋愛』 『メトロ・コンステレーション』 『情けない人生の終わりに』◆ 『夜の願い』◆ 『つれあい』 『初恋』 『ライフワーク発見器』 『差配』 『使命』 『マイ・マザー・イズ・ファーザー』◆ 『青い海の美女』◆ 『雨音協奏曲』 『落武者風呂』 『habit』 『占わせ師』 『夢日記』 『朝の声』★2 『救世主の翅』 『神様、チョコっとだけ勇気をください』 『若き法廷画家の悩み』 『サマー・クロッシング』 『バッテリー貸します』 『夜警のひと』★1 『文庫パンの彼女』◆ 『コンビニエンス・テイル』★3 『fate』 『ゾンビが教室に現れたなら』 『スナップ・パーソンズ』 『スモール・ブレイヴリー・ワールド』☆ 『ある冒険家の言葉』 ★1 第二回羊文学賞最終候補作 ★2 大藪春彦新人賞一次選考通過作を改稿 ★3 オール讀物新人賞一次選考通過作を改稿 ◆  エブリスタ、モノガタリー等での入選作 (※受賞に至った作品は含まれていません)。 ☆表題作『スモール・ブレイヴリー・ワールド』 渋谷スクランブル交差点の歩行者信号が切り替わる数十秒間を描いた「束の間の小説」です。他のエピソードの登場人物も、この中に何人か紛れています。この小説を読まれた方もどこかに紛れているかもしれません……。 表紙イラスト:ノーコピーライトガール様
膝クルージング ~どれほど美しい顔でも、それが膝に現れたなら、化け物と呼ばれることになる~