#純文学 の作品

夜明けのターレーが運ぶもの
【鮮魚市場の仲卸で働く人の物語。純文学系】晴海の鮮魚市場で仲卸として勤める辰巳功二が子どもが学校でいじめられていることを知る。翌日、勤務を終えて同僚の千川要とファミレスに酒を飲みに行くと近所のタワーマンションの住人らしき若い奥様方おり、辰巳立ちに向けて心ないことを話していた。翌日、市場に小学生の一団が学校の社会科見学でやってきていた。小学生たちは「魚臭い」「きたねぇ!」「早く帰りたい」などと騒いでいた。この日、勤務を終えて辰巳は千川と牛丼チェーン店に入った。瓶ビールを飲みながらカウンター席で飲んでいたが、若い店員の何気ない一言にブチ切れた千川が、この店員をぶん殴ってしまう。後日息子の授業参観に来ていた辰巳は、他の父兄と口論になり、教師に出て行くよう促されてしまう。翌日、仕事から帰宅した辰巳は、辞表を書いて上司に提出しようとする。 ※400字詰め原稿用紙換算枚数:23枚 ※非ラノベ作品です。 ※こちらの作品はエブリスタ、カクヨム、小説家になろう、ステキブンゲイ,、ノベルデイズの各小説サイトにも掲載中です。 ※【未成年の飲酒は法律で禁止されています】飲酒は20歳になってから。 ■ターレーとは  「ターレットトラック」の略称。法令上は「ターレット式構内運搬自動車」と呼ばれる、後部に荷台を有し荷物を運搬できる小型特殊自動車のこと。市場や倉庫、工場等の構内運搬用として広く使われている。  「ターレット」「ターレ」とも呼ばれることがあり、特に市場関係者からは「ぱたぱた」もしくは「ばたばた」と呼ばれることもある。  なお「ターレットトラック」の名称は、かつて存在した株式会社朝霞製作所の登録商標(現在は商標取り消し)。 ※参考:Wikipedia「ターレットトラック」2020年10月21日閲覧
アイデンティティは死んでいく
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概要:いじめをきっかけに引きこもりになった今宮戒斗は、家族とも上手くいかず、通院先の主治医にも本音を話せず、孤独に耐える辛い心の内を『カイト』と名乗ってブログで吐き出しながら生きていた。  そんなある日。カイト宛てに『ユウト』と名乗る人物から一件のコメントが届く。  一方のユウトは、自身の願いを叶える為に戒斗とコンタクトを取っていた。ユウトとしてカイトと接触する悠斗だが、彼には大きな秘密があった。  また、戒斗の友人である高遠絵美は、同級生の些細な一言がきっかけで拒食症となり、自傷行為の末に入退院を繰り返していた。家族関係にも悩み、辛い現実から目を背けながら生きる毎日。  そんな彼女は、理想の自分である『幸子』という偽名を使って、ありもしない日常をブログに綴ることで心のバランスを保っていた。  各々が秘密を抱えながらも怠惰に生きる日々。しかし、些細なことがきっかけとなり、三人の秘密が交錯する。  そして、周囲の人間を巻き込みながらそれぞれの秘密と本心が暴かれるとき、人生の再生と希望への道筋が見え始める。  これは、三人の人間が懸命に藻掻き、苦しみながらも手にした、生きた証の一つである。 PR:誰もが普通を求め、普通であることに固執する社会。理不尽、悪意のない一言。些末なことから人は枠組みの外へ弾き出されてしまう。  そして苦悩し、答えを導き出す。たとえそれが間違っていようとも、当事者にとって最善だったとしたら?  この作品は何処にでもあり、誰にでも起こりうる過程と人生を描き、その結末さえも重くのしかかるものだが、登場人物たちの心情と環境と答えの痛みを共有し、自分や周囲の人たちとの関係を見つめるきっかけになる作品です。 キャッチコピー:遅効性の秘密を抱いて生きる。
サクラビルにて