【第一回ステキブンゲイ大賞 五次選考通過作品】
演劇強豪校なのに演劇部がないって、どういうこと!?
元気でポジティブな部活もの。
梢はライバルと大きな大会での再会を誓い合い、演劇強豪校の高校へ進学する。しかし演劇部は、既に存在していなかった。突然廃部となったのはなぜ!?
本当に演劇をやりたいのかわからなくなってしまった梢や、演劇をやりたい気持ちとトラウマの間で苦しむ美香、演劇そのものへの興味より彼女たちと活動したいと願う葵。それを支えているのか妨害しているのか定かではないいい加減な顧問、古賀先生。梢たちは廃部の原因を探りつつ、一歩一歩演劇部再建への道を歩んでいく。【約16万文字】
※以下の本より引用させていただいた箇所があります。
小田島雄志訳『シェイクスピア全集』第一巻「ロミオとジュリエット」白水社
木下順二『夕鶴・彦一ばなし』「夕鶴」新潮文庫
宮沢賢治『新編 銀河鉄道の夜』「銀河鉄道の夜」新潮文庫
北原白秋『白秋全集 25』「五十音」岩波書店