#長編 の作品

Herec ~一度音楽をやめた奴らが『社会人バンド』を組む話~
終天の朔
『草花静寂にして、銀杏を揺らした風は止んでいた。しかしそこに、先程までの暖かい陽光はない。枝に佇む鳥たちは知っているのだ、虚ろな秋空を。風凪の、暫し異様な静けさは、いずれ嵐となる前触れなのだということを……故に、じっと留まるのだ』 静岡県JR三島駅前のビル屋上で女性の絞殺死体が発見された。直ちに三島署に捜査本部が組織され、本部長に若き県警の警部 新見啓一郎が任命された。 被害者は、何故殺されたのか……最期に残された彼女の日記から死の真相が明らかになって行く。そこには、惻隠の情が読みとれた。 「警察官の正義とは何か、それは被害者の無念を晴らすことだ」 新見の脳内を、自身の言葉が駆け巡る…… 『真由理』との静かな対話の中で、新見啓一郎の推理が始まった。 新見啓一郎を中心に、登場人物それぞれの個性と、情景描写、心情描写を大切にしたヒューマンドラマ、ホワイダニットミステリーを目指しています。描写の中に、伏線を多数張り巡らせております。10万文字小説ですが、一気に読めると思います。 麻生 真由理……文学部出身で、市立図書館の受付をしながら小説家を志していた彼女の洞察と聡明さに、憧れ以上の感情を抱いていた。新見の思考回路には『真由理の部屋』が存在し、彼女の思念と照らし合わせることで、事件の[不条理な闇]ともいえる刹那を、平明に捉えることが出来るようになる…… <妄想テーマ曲> バッハ「フーガの技法」 演奏 グレン・グールド https://youtu.be/4uX-5HOx2Wc <妄想挿入歌> ペールギュント「ソルヴェイグの歌」 https://youtu.be/WRsE5QI_TZE 「ドナドナ」 https://youtu.be/ju9Kl7jHPL0 「Autumn Leaves」 演奏 ローランド・ハナ https://youtu.be/Pl59iAZBgsc モーツァルト レクイエムより「ラクリモサ」 https://youtu.be/2onCKiQhzu4 ベートーベン「月光」 演奏 辻井伸行 https://youtu.be/8yfGdyDSIAc <妄想エンディング曲> 「瑠璃色の地球」 歌 手嶌葵 https://youtu.be/ZgysLX7ZQz8
スタートからロングロングスパート(俺達はバトルランナー)
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◆野球一筋だった主人公が、高校入学と同時に思わぬ形で入部することになった陸上競技部で繰り広げられるスポーツと青春と恋の物語◆ (あらすじ)  小学校、中学校と野球漬けの生活を送ってきた陸斗。幼い頃から抱いていた「プロ野球選手になりたい」という夢は中学時代に諦めたが、「中学校の教師になって野球部の顧問をする」という新たな夢を抱き、進学校に合格した。  陸斗の小学校、中学校時代のチームメートで、県内屈指の名内野手である猛も同じ高校に入学することが決まっていたが、高校の仮入学式で中学時代に県内ナンバーワン投手との呼び声が高かった天才サウスポーの大志も同校に入学することを知る。この二人が一緒なら甲子園も夢じゃないと舞い上がる陸斗だったが、猛の考えに感化されて野球をやめ、猛と一緒に陸上競技部への入部を決意する。  入学早々、陸斗と猛を野球部に入部させたい野球部員との一悶着があったものの、二人は無事に陸上競技部に入部する。陸上競技部には個性豊かな人材が集まっていたが、その中に、かつて全国小学生陸上競技大会の一〇〇ⅿで準決勝まで進み、地元では「天才少年スプリンター」と呼ばれるも、その後は伸び悩んでいる浩二がいた。  高校二年生になり、猛は県内トップクラスの短距離選手として活躍していたが、陸斗は中長距離選手として、浩二は短距離選手として、伸び悩む日々を送っていた。  陸上競技部の顧問である橘は、剣道四段の腕前がありながら赴任する高校に恵まれず、意図せずして陸上競技部の顧問を引き受け、結局二〇年続けている男だが、選手の隠れた能力を見つけ出し、伸ばすことに関しては、陸上競技協会重鎮も一目置く存在であった。  二年生の秋を迎え、高校での競技生活が残り少なくなったこの次期、橘は部室に陸斗と浩二を呼び出し、ある種目に挑戦するよう提案する。橘が提案したその種目は二人とも同じ種目だった。  冴えないランナー陸斗と冴えないスプリンター浩二の高校生活ラストシーズンへの挑戦が始まった。  部内恋愛は禁止だが、陸斗が密かに想いを寄せる琴音との関係にも注目。 ※本小説はフィクションであり、実在の人物、団体とは一切関係ありません。また、陸上競技の技術書ではありませんので、あくまでも小説としてお読みください。