虐めで不登校になった中学生、雨宮ゆゆは人と話すのが苦手。PTSDに苦しみ、時折発作が起きる。
白井百合葉は復讐クラブ「エンジェルトランペット」の仲間。同じように虐めで苦しんでいる。
クラブを作ったが、気が弱く優しいゆゆは何も始められずにいる。そんな自分が嫌い。自分を変えたい。変わりたい。でも出来ない。
しかしある日、ひょんなことから超能力を獲得したことで物語が動きだす。
「これは神様くれたチャンスなんだ」
そう思ったゆゆは気が大きくなり、学校に忍び込んで体育倉庫を燃やしたり、校舎を破壊したりした。
虐めの記憶。過呼吸、振戦、嘔吐……、過去がフラッシュバックしてゆゆを苦しめる。
「そんなになってまで、復讐なんてしなくていいんじゃないですか?」
百合葉の言葉に、ゆゆは耳を貸さない。
「これは戦争なんだ。過去との戦いだ。過去と戦って勝利することで私は変われる」
そんなゆゆを百合葉は心配するのだが事態はどんどん大きくなっていき……。