#青春 の作品

バーレスクガールズ
東京、湾岸地域の地下二階にある小さなバーレスクラウンジ、XX(ダブルクロス)。 群舞の一人、ショーコは幼少期からバレエを習い、プリマを夢見るが挫折して今はこのラウンジでバーレスクダンサーとして踊っている。 ある日、ショーの最中に電気系統のトラブルでラウンジ内が停電してしまう。 ざわめく店内にピアノの音が響いた。 常連客でショーコのファンであるハルが弾くピアノに合わせて、ショーコの体が自然に動く。 停電したステージを照らすのは、客たちのスマホライト。 バーレスクのステージで「瀕死の白鳥」を踊りきったショーコは、翌日からソロに抜擢されて…? 登場人物 ・ショーコ(ショウ) クラシックバレエを長年習っていたが足の故障で挫折し、バーレスクダンサーになる。 身長175センチと長身。 ・ハル ショーコのファンでラウンジの客。普段は公務員として働いている。小太りでさえない外見がコンプレックス。 ・美香子ママ XXのオーナーで元バーレスクダンサー。主に海外のバーレスクで踊っていた。日本でも質の高いバーレスクショーを、と奮闘している。 ・アキ XXのバーレスクダンサーたちのリーダー。 ・キキ XXの花形。ソロを踊る。一番人気。 ・タケマロ XXのダンサー。元は歌舞伎町のゲイバーで働いていた。整形やホルモン注射で女性になっている。 ・ハヤト/冬馬 昔、ハルが好きになって貢いでしまったホスト。タケマロを騙して大金を奪おうとしている。 ------- 取材協力:S様。ありがとうございました!
ハッピーレクイエム
「わたしはかれを殺し、かれはわたしを救う。これより半年後のことだ」  19歳女子大生・朝野聖子の神はすでに死んだも同然であった。それは聖子自身にとっても同じく、自らの死も目前だろうと自覚していた。  高校時代、父親が会社帰りの列車内で亡くなり、鉄道会社に巨額の賠償金の支払いを命じられた時もそうだった。  それまで目指していた法曹界に嫌気が差し、理転ののち進学した工学部でヒトクローンを造り、聖書と異なる現実を神に突きつけようと(もしくはそのことで天の裁きによって絶命することすらも期待し)目論んだ時もそうだった。  恋人の死の間際、うつ状態になってからでさえ(むしろ精神を失調してからの方が強いかもしれないが)、自らの死期が早まることを期待し続けた。  救済などありはしない。ただ生まれ、ただ消えるだけの感動も意味もない人生を手際よく終わらせることが唯一、自由意思に基づいた、聖子自身への保釈だった。 『  茫洋とする意識の中、わたしはまた死ぬのだろうと思った。    ――やけにまぶしい。天国なのだろうか。それとも地獄から天国を見上げているだけなのだろうか。そのときわたしは真冬だというのに一糸まとわぬ姿でその空間に浮遊していた。自由落下のさなかであるかもしれない。やがて眠気に見舞われる。   「ハッピー     」 』