恋を知りたければ星に願いなさい 愛を知りたければ空を仰ぎなさい
見た目のせいでずっと男に間違われてきた朔。セーラー服を着て登校すれば職務質問され、同級生の男子には「お前といると、自分がすげえチビに見える」と嫌がられる。可愛い服装は絶対に着ない。もちろん、恋なんて知らずに生きてきた。
そんな朔の前に、一人の青年が現れる。昔の事故のせいで車椅子生活になった時晴は、朔のことを女性として扱う。
けれど、それは本当に「恋」なのか。本当は、都合がよく、利用しているだけではと思い悩む時晴。
お互いのコンプレックスを埋め合うとき、もうひとつの愛が生まれる。
二人の男女の、あたたかな物語。