"精霊の水瓶"を目指し、歌い手＋巡礼者の波乱の旅路が幕を開ける……巡礼者のルセナは、ある日街中で歌い手・マリーシャを暴漢から助ける。マリーシャは、涸れた大河に再び水を戻すための古い伝承を信じ、北の最果てにある"精霊の水瓶"を目指しているという。ともに旅をすることになった２人は、道中で詩自慢大会や仇討ちの助太刀など、様々な出来事に遭いながら、精霊の水瓶へと辿り着くのだが……？ 洋風異世界を舞台とした、冒険活劇風小説です。 前半は音楽小説テイストの、少し落ち着いた展開のパートとなっており、後半は少しハードなアクション小説テイストとなっています。 エンターテイメント性を最重視としてはいますが、寓話的要素も盛り込むコンセプトに挑んだ作品です。

大震災からあと数ヶ月で２年となる初冬のこと。 自転車操業が続く小さな探偵オフィスに来た、異国の美少女・リリア……彼女が発した言葉は、完全に頭がイっちゃってるような内容だった。 「い、隕石が……数ヶ月後のバレンタインの日に、隕石が、落ちてくるんです！」 探偵オフィスのうら若き主・菊迦(きっか)はとことん困り果てるが、それが下手すると色々世の中大ピンチになりそうな事件のはじまりだった……誕生したばかりの"電書魔術"を駆使し、バレンタインの日に落ちる隕石を阻止すべく、菊迦達の奮闘がはじまる！ 世界観共有企画／電書魔術プロジェクト《タブレットマギウス》参加作品。 ジャンルの好みを超えて、老若男女みんなが誰でも楽しめる作品"マルチロールノベル"を目指した、マギカ・エンターテイメントノベルです。 タブレットマギウス"はじまりの物語"のエピソードのひとつを描いた作品で、様々なジャンルの要素を盛り込んだエンタメ小説となっています。 ------------------------------- 著者：悠川白水（サークル白水の小説棚） イラスト：みやび（サークル 梟の栞）

こんな時代だからこそ、弾き手と聴き手の絆を、忘れないために…… 空良(そら)は、定期旅客船で旅をしていたある夜、船内で音楽を演奏する仕事で乗船していたヴィオリスト・笠舞那岼(かさまい なゆり)に出会う。 共通の趣味のお酒や、偶然暴漢から那岼を助けたことなどを経て、少しずつ親密になっていく２人。 出会った翌日の昼下がり、展望デッキで昨夜に続いて偶然顔を合わせた空良と那岼。しかし、突然空良は甲板へと倒れてしまう。 部屋へと運び看病する那岼と、意識を取り戻した空良。そこで空良が語り始めた"思い出"は、那岼の想像を絶するものだった…… 偶然から巡り会った２人の、運命を大きく動かす物語が、幕を開ける！ ヴィオラをテーマ楽器に据え、聴き手を主人公とした音楽系ノベルです。 主人公が再生に、ヒロインが願いに挑む姿が、１人称によって展開してゆきます。 物語の雰囲気を彩るものとして、お酒も多く登場し、物語の流れを締めるため、バトルファンタジー要素も含まれています。 "弾き手と聴き手の絆"を大テーマに据え、楽器奏者からも高い評価をいただいたことがある、本格派の作品です。 老若男女を問わず楽しんでいただける、エンターテインメント作品に仕上がっていると思います。 （第2回ステキブンゲイ大賞１次選考通過作品） --------------------------- 著者：悠川 白水（サークル 白水の小説棚） 表紙イラスト：みやび（サークル 梟の栞）