12歳のあの日から、私はいつも同じ夢を何回も何回も繰り返し見ている。 学校からの帰り道、あの坂道の曲がり角に立っている黒い服の女。 女は奇妙なほど身体を前屈して、ゆらり、ゆらりと揺れている。 小学生時代、高校生時代、大学時代、社会人時代…… 女は何度も夢に現れ、そしてわたしの現実にも侵食してきた。 あの女は何？　あの虹は一体？　……わたしは一歩ずつ、真実に近づいていく。 ※今回は18禁描写はありません。安心してお読みください。

会社の同僚の青山くんはとっても親切な後輩で、 いつもわたしの背中をマッサージしてくれる。 なんかちょっと、いやらしいのかいやらいくないのかよくわからないけど。 でも、社内でこれまでに彼の隣の席だった女の子は次々と会社を辞めていた。 一体、この男は何者？ ※一部にストーリー上必要な１８禁描写を含みます。そういうシーンがある話には★マークをつけます。

バイト先で知り合った鳴門さんは、セックスの前にいつも奇妙な“儀式”を行う。 部屋中の鏡やガラス、テレビの画面をタオルや新聞で覆ってしまう。 その前で僕と鳴門さんは、ものすごーーーくエッチなことをする。 誰も、見ているはずはない。 でも、鳴門さん僕らのセックスを、この部屋で……誰かが見ているというのだ。 R18ホラー小説。ストーリー上必要な性描写があります。ほんとうです。

【現代ファンタジー】 謎のストーカーが現れ、付き合っていた男に裏切られ、ズタズタでボロボロなわたし。 一人で酔っ払っていると、見知らぬ老人に一服盛られたらしく、気がつけば全裸で鏡張りの部屋に閉じ込められていた。 そこでわたしは、とても奇妙な体験をして……。 一人のOLのストレンジな体験と人間存在の本質に迫りながら、 要所要所にストーリ上・テーマ上必要なR18描写があります。ご注意を

父を卑劣な手で殺し、母を辱めた『手篭め侍』こと八代松右衛門を追う、十七歳の姉・紫乃とその弟・慎之介。相手は凄腕の人非人、とても二人の敵う相手ではない。復讐に燃える紫乃は憎き仇を上回る畜生侍、蜂屋百十郎に助太刀を頼む。その若き肉体を差し出して……。 ※テーマ上、ストーリーを進行するうえで必要なR18描写があります。ほんとです。R18描写がある話には★マークをつけますのでご注意を。

紗英は教育実習生にフられてからずっと、登校拒否 を続けていた。 自室でほぼ引きこもり状態になり、自家発電にふけっていた紗英のもとに、クラスで一番の人気ものの女子生徒、亜矢が様子を見に来る。 自分のみじめな状態をネタにケラケラと笑う亜矢の態度に、紗英は我を忘れ、彼女をベッドに押し倒す……。 ※今回は全編R18ですが、必要なR18です。ほんとです。

2045年、大阪府警脱走アンドロイド対策本部（通称：アン対）に勤務するバウンティハンター・出角は、度重なる仕事のストレスから休職中だった。が、府警本部に呼び戻され、逃走した4体のアンドロイドの処分を命じられる。一方、新世界フェスティバル・ゲート跡地に暮らす石戸は不思議な美少女と出会い、共同生活を始めるが……。 ※☆印のエピソードに、ストーリー上必要なR18性描写があります。ご注意ください。

女子校で退屈な青春を過ごす少女と、そのクラスメイトである謎の美少女との残酷な青春の思い出。 見知らぬ男に拉致監禁された少女の周囲の人物、その犯人、そして少女の告白。 90年代に社会現象を巻き起こした未成年の猟奇殺人犯に、一途な思いを捧げる少女。 ３人の少女を主人公に、ちょっとエッチでプリティでブラッディな物語を綴ります。 ※☆印のエピソードにストーリー上必要なR18性描写が含まれます。

大きな声では言えないんだけど、去年のクリスマス、あたしはこの街の地下にあるもうひとつの街で一晩50万円のバイトをしてきた。 ずーーーっと目隠しをされたままね。ものすごーーーく怪しげな雰囲気でさ。 あたしは何かを盛られて、ぼーっとした状態で、多くの人が見ているなか、ステージに上がった。 そこで、あたしはフー、フーって不気味な息をする、ぬるぬる、ぬめぬめしたわけのわからない生き物と絡んだんだけど…… たぶん、誰も信じられないだろうね。 ※直接描写はありませんが、「☆」印の章にR18描写があります。ご注意を。

家族との折り合いが悪く、あたしは一人暮らしを始めた。築三十年の木造2階建てのアパートだったけれど、住人の人はみんないい人たちばかり。 楽しい一人暮らしが始まると思ってた……でも、ある日、奇妙なことに気づく。たとえば103号室に暮らしている親子のお父さんが、まるで違う人に変わっていたり、その家のお父さんだと思ってた人が、102号室に住んでいたり……それに深夜、空き家のはずの隣の部屋から、強烈なすき焼きの匂いと、楽しそうな団欒の声がしたり……。 ※今回は全年齢対象です

　双子の姉妹、貴子と咲子は容姿こそ瓜二つだったが、性格はまるで正反対だった。意志が強く、時として攻撃的な姉・貴子に対し、妹の咲子は意志が弱いため、下劣な男たちの慰み者になってばかりいる。しかも情愛と恋愛の区別がつけられないので、咲子は自分に言い寄ってくる“キモチわるい系”の男との『身体だけの関係』を、『愛』だと信じ込んでしまうのだ。姉の貴子はそんな咲子を心から軽蔑し、ことあるごとに罵倒している。しかし、この姉妹は生まれつき不思議な“感覚”を共有していた。なんと、妹の咲子が性愛を感じる男性に対して、姉の貴子も無条件に欲情を催してしまうのだ。 そんな双子姉妹の、波乱に満ちた十数年間を描く物語。 ※ストーリー上必要な18歳以上推奨の性描写があります。ご注意ください。

毎晩聞いているラジオ番組。 その日はリスナーが生電話で語る怪談特集だった。 あたしと同じ歳の女の子が、奇妙な話を語り始める。 「うちの家族がヘンなんです……」 やがて番組を聴いているあたしの家や、ほかのリスナー、スタジオも奇妙な空気になって……

ある田舎町の西の外れに住む、正体不明の外国人・セルジュ。 彼は本能のままに盗み、思うままに少女や少年や人妻に手を出し、とことんまで堕落させる。 中学生の恵介はこの男に興味を抱くが、セルジュに関わった親友・和男がとても人には言えない恥ずかしい理由で死亡する。 セルジュは一体何者なのか？ 小さな町を襲う、たった一人の男による侵略と、その凄惨な結末。　 ※一部に性描写・暴力的描写があります。

“わたし”は連続殺人犯。 これまでに数えきれないほどの人間を面白半分に殺してきた。 だから、わたしの周りにはつねに怨霊たちがつきまとっている。 わたしはそれを気にせずやり過ごしてきた。 ただ、一人の少女の怨霊は、どうもわたしの命を本気で狙っているらしい。 わたしははじめて、呪いから逃れる方法を探し始めた。