noteに投稿した短編小説9,10月分まとめです。 『私たち、いつまでも電車に乗って』走り続ける車輛にふたり寄り添って、私たちは（ヒューマンドラマ） 『美しい渦』かつて「わたし」の暮らした村にあった風習の話（幻想小説） 『一緒に暮らすということ』魔法使いと、魔法使いに拾われた狼のある一日の話（ファンタジー） ※note版から一部加筆修正しています。

noteに投稿した短編小説7,8月分まとめです。 『明るい夜にアイスクリーム』仲の良いふたりが夜中にアイスを食べに行く話（ほのぼの） 『海辺の町にて陽炎の告白』町で出会った見慣れぬ青年は「兄」を探していた（幻想小説） 『向日葵が呼んでいる』とある組の若頭は向日葵畑の絵にご執心らしい（幻想小説） ※note版から一部加筆修正しています。

noteに投稿した短編小説5,6月分まとめです。 『部屋の外は嵐』風吹きすさぶ夜、怖くて眠れない弟に付き合う兄の話（ヒューマンドラマ） 『オパールの遺骨』美しいものを集めるのが趣味の男のとっておきの宝石と夢（幻想小説） 『窮屈な電車』電車に乗った「わたし」が目撃した光景は（幻想小説） ※note版から一部加筆修正しています。

noteに投稿した短編小説3,4月分まとめです。 『饒舌な犬』痛いくらいに一途に、一方的に捧げられる忠誠心（幻想小説） 『春に渡る、冬を待つ』渡り鳥のような友人と暮らす話（ヒューマンドラマ） 『夜の終わりを告げるもの』いとしいあの子の夜を終わらせ、朝をはじめるわたしの仕事（幻想小説） ※note版から一部加筆修正しています。

noteに投稿した短編小説1,2月分まとめです。 『雪うさぎのワルツ』深夜、帰宅の途中で出会った子供たちのお仕事（ファンタジー） 『人魚姫なんかじゃない』冷たい海から救われた私は（ヒューマンドラマ） 『その傷痕ごと愛していたんだ』死んだ彼女が復元されたからだと記憶で戻ってきた（SFファンタジー） ※note版から一部加筆修正しています。

＜つないだ手の間には矛盾が潜んでいるけれど＞ 異形、それは人間を脅かすもの。 『白銀の悪魔』と呼ばれる異形の駆除を依頼されたアダンは対峙したその姿に息を呑む。 まるで人間の子供のような容姿。湖面に張った氷のような双眸に揺らぐ恐怖の色。 冷静な判断も、本能的な警鐘も振り切ってアダンが掴んだものとは──。 【文字数約13,000】 ※少年漫画程度の暴力、流血表現を含みます。

noteに投稿した短編小説11,12月分まとめです。 『模造ノ献身』青年の形をした献身と喜びと（SFファンタジー） 『人魚の卵』汐里が浜辺で拾ったのは人魚の卵だった（ファンタジー） 『椿、落つ』お嬢さまは椿が花ごと落ちることも知らないのです（ヒューマンドラマ） ※note版から一部加筆修正しています。

＜穏やかな気遣いも、荒っぽい優しさも向けられないけれど＞ 瀬名の実家で飼っていた猫が死んだらしい。有間は深く悲しむ瀬名の姿を目の当たりにしても、ほかの友人たちのようにうまく寄り添うことができない。 それなのに有間は友人代表として、すっかり憔悴した彼を実家へと送り届けることになってしまう。 ときに危なっかしい瀬名の腕を引き、ときに猫の思い出話を聞きながら、ふたりは電車とバスを乗り継ぎ、目的地へと向かう。 【文字数約14,000】 ※猫が死ぬ話です。

noteに投稿した短編小説9,10月分まとめです。 『猫舌のまかない』猫の作る飯は冷たい（現代ファンタジー） 『今際の底』気がつくと俺は、青い暗がりに立っていた（幻想小説） 『誕生日おめでとう！』死んだ稚魚の目、ティッシュの染みになった虫、そして今日が誕生日の俺（ヒューマンドラマ） ※note版から一部加筆修正しています。

noteに投稿した短編小説7,8月分まとめです。 『キャンバスに、赤』彼は絵を描く。それしか自分にはないのだと言って（ヒューマンドラマ） 『夏の日が暮れていく』盆休みにかえってきた話（ヒューマンドラマ…？） 『アダムとアダムと線香花火』先輩とふたり、誰もいない浜辺で線香花火をやる話（ヒューマンドラマ…？） ※note版から一部加筆修正しています。

＜嗚呼、僕はまことに薄情な弟なのです。＞ 誰よりも優れ、誰からも好かれていた兄が帝都から戻ってきた。名もなきものに魂を喰われ、変わり果てた姿で。 蝉が鳴き、木槿の花が揺れ、名もなきものたちが駆け巡る真夏の景色を眺めながら、僕は兄のために水蜜桃を切り分ける。 かつての憧憬は腕のなかに、やがて夕立が訪れる。遠く雷鳴を伴って。 【文字数約9,300】

noteに投稿した短編小説5,6月分まとめです。 『忠犬の沈黙』忠義ものたる犬の哀悼、あるいは執着心（幻想小説） 『不完全なティータイム』理不尽に半身を奪われた者に贈るゴールデンドロップ（幻想小説） 『驟雨に古代竜』驟雨が降ると、首長竜が現れるという噂を確かめに来た少年たちは（幻想小説） ※note版から一部加筆修正しています。

noteに投稿した短編小説3,4月分まとめです。 『恋々と無駄花』姉が死んでから半年、私はまだ姉の夫とひとつ屋根の下で暮らしている（幻想小説） 『青い鳥は囀らない』幸せを知らない彼は、今日も鳥を集めている（幻想小説） 『泣き虫な巨人の英雄譚』ちからある者の悲しみなど大衆は気づかないものなのだ ※ファンタジーですが戦争の描写があります（洋風ファンタジー） ※note版から一部加筆修正しています。

noteに投稿した短編小説1,2月分まとめです。 『青年よ、可愛いを抱け！』古い価値観も植えつけられた価値観も投げ捨てて、好きなものを好きって言いたいじゃん（ヒューマンドラマ） 『虫の弔い』薄明で語らう僕ときみと虫取りの思い出、それから死体遺棄（ヒューマンドラマ） 『蛇の泪』奪われたものを取り戻しにきた蛇の話（和風ファンタジー）

noteに投稿した短編小説11,12月分まとめです。 『異種ディスコミュニケーション』絶滅寸前の人魚を救いたい人間のエゴイズム（ファンタジー？） 『午後七時十八分発』ある夜の電車でつく帰路（ヒューマンドラマ？） 『親愛なる終焉より』未来のために泣く女とそれに寄り添うわたし（幻想文学） ※note版から一部加筆修正しています。

noteに投稿した短編小説9,10月分まとめです。 『俺が死んだら「よかったな」って言ってくれ』積極的に死にたいわけじゃないけれど、生きるのもつらい（ヒューマンドラマ） 『ずるい、と言っても貴女は遠い』憧れの先輩と、その強さに嫉妬する弱い私（ヒューマンドラマ） 『徒花のひと』赤い花の世話をする（幻想文学） ※note版から一部加筆修正しています。

＜その愛情は眩しすぎる＞ 天災により地上の三分の二が沈み、減少した人間の代わりにキメラと呼ばれる人工生命体があらゆる労働を担う世界。キメラ開発の研究員であるサガミは、天才と称される友人アズマが作った金魚のキメラを「何の役にも立たない」と非難するが…。 【文字数約15,000強】 （作中で触れているのは室生犀星『蜜のあわれ』です）

noteに投稿した掌編小説6,7月分まとめです。 『機械人形』ある女主人の亡くなった娘に生き写しである機械人形の話（SFファンタジー） 『残り香は雨』雨を見つめる幼馴染と苦くて眩い思い出の話（ヒューマンドラマ） 『15光年ロマンチシズム』星を水面にうつしとる職人の話（幻想文学） ※note版から一部加筆修正しています。

noteに投稿した掌編小説5月分まとめです。 『星間ラジオ』毎週金曜日の楽しみの話（SFファンタジー） 『拝啓、世界の終わりから』終わる世界からのメッセージ（SFファンタジー） 『猫も喰わない昼下がり』手放せない私と、背に猫を飼っている彼の話（純文学…？）

樹になる病気にかかった男子高校生の一幕。 診断メーカー『こんなお話いかがですか』(https://shindanmaker.com/804548)より、『「人は本当に悲しいとき、涙が出ないのだと知った」で始まり「濡れた睫毛がゆっくりと下を向いた」で終わります』 【文字数約4,400】

優しく愛しい神さまと人間たちの短編集。それぞれの物語は繋がっているような、いないような。気が向いたら追加していきます。 『晩夏の舞納め』人に望まれ生まれた神が人に忘れられ死ぬまでの話。 『枝垂れ桃の鬼神』兄弟思いの鬼神の話。 『白妙の香へ愛を』神が生まれ損なう話。 『鋼の忠誠、金扇の仁』在り方に苦しむ刀の付喪神と御神木の話。

第2回「この一文に続け！」応募作。 ひさしぶり、と彼女は言った。 この世で一番憎らしい女。私と父を、捨てた女。 【文字数約2,700】

＜普通に生きられなくても、どうか僕を嫌わないで＞ 【第一回ステキブンゲイ大賞】一次選考通過作品 十年前の豪雨災害によって両親を失った少年、茉莉。優しい養父や友人に囲まれ平穏な生活を送っていたが、長引く雨、血のにおい、近隣で起きた猟奇殺人事件が彼の潜在的な不安を掻き立てる。臆病な少年が少しだけ未来へ目を向ける、ある梅雨時の話。 【文字数約31,000】

＜これは、死んでしまった駒鳥のための喪服だよ＞ 美和のおばあちゃんの家には黒猫が遊びに来る。 癖のないつややかな黒髪に、警戒心が強そうな切れ長の瞳を持ち、いつでも上から下まで真っ黒な服を着た猫が。 【文字数約11,000】